アブストラクト
Title | オレキシン受容体拮抗薬を主とした睡眠導入剤適正使用フォーミュラリー導入による, 睡眠導入剤処方件数と転倒患者数の推移に関する実態調査 |
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Subtitle | 論文 原著論文 |
Authors | 中村隆志, 坂田摩耶, 堤栄二 |
Authors (kana) | |
Organization | 日本赤十字社仙台赤十字病院薬剤部 |
Journal | 日本病院薬剤師会雑誌 |
Volume | 61 |
Number | 3 |
Page | 245-251 |
Year/Month | 2025 / 3 |
Article | 原著 |
Publisher | 日本病院薬剤師会 |
Abstract | 睡眠導入剤による転倒を防ぐため, 仙台赤十字病院睡眠導入剤適正使用フォーミュラリー(以下, 仙台日赤睡眠薬F)を作成した. 仙台日赤睡眠薬Fは, 医療安全の観点を最も重視し, 転倒やせん妄のリスクが低いオレキシン受容体拮抗薬を推奨した. なかでも5mg錠のみでの用量調整が容易であるレンボレキサントを第一選択とした. 仙台日赤睡眠薬F導入により, 2020年8月〜2023年3月においてベンゾジアゼピン(以下, BZD)系睡眠導入剤の関連を否定できない転倒が減少したか, 関連性について調査した. 今回の結果より仙台日赤睡眠薬Fの導入がBZD系睡眠導入剤の新規処方減少に寄与できる可能性が, 後ろ向きの調査で示唆された. 仙台日赤睡眠薬F導入前後において, BZD系薬剤との関連を否定できない転倒件数が有意に減少した. 転倒後の医療資源の削減にも繋がり, 患者, 医療者側ともに精神的, 経済的な負担軽減に繋がることが期待される. |
Practice | 薬学 |
Keywords | フォーミュラリー, オレキシン受容体拮抗薬, ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤, 医療安全 |
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