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アブストラクト

Title 病院薬剤師による服薬情報報告書 (トレーシングレポート) の内容分析と保険薬局への意識調査
Subtitle 論文 原著論文
Authors 伊藤聡一郎†, 寺島純一, 梅村拓巳, 伊藤晴也, 勝野晋哉, 山田哲也
Authors (kana)
Organization †公立陶生病院医療技術局薬剤部
Journal 日本病院薬剤師会雑誌
Volume 56
Number 9
Page 1028-1034
Year/Month 2020 / 9
Article 原著
Publisher 日本病院薬剤師会
Abstract 病院薬剤師から情報発信を行うことを目的に開始とした, 服薬情報報告書であるトレーシングレポート (以下, TR) の実態把握と内容分析を行い, 情報共有後の保険薬局における評価をアンケート調査にて行った. 2017年6月〜2018年3月の間に31件のTRが発信され, 提案の採択率は87.1%であった. 有用性の内訳はコンプライアンス向上が最も多かった. また, アンケートは17施設から回答が得られTRの情報は役立ったと92.3%の施設が回答した. TRは服薬指導時のプロブレムとして92.3%で反映されたと回答され, TRの内容が服薬指導記録に全施設で記載されていた. また, 患者との関係に良い変化があったと76.9%の施設が回答した. 病院薬剤師発信によるTRは地域包括ケアの構築に必要な情報共有ツールとして有用であり, 保険薬局薬剤師と患者との信頼関係構築にも寄与できることが明らかとなった.
Practice 薬学
Keywords トレーシングレポート, 病院薬剤師, 服薬指導, 情報伝達, アンケート
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。