アブストラクト
| Title | 肩鎖関節脱臼に対する手術加療 - 初期固定性の検討 - |
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| Subtitle | |
| Authors | 瀬戸哲也*, Jason Arcinue*, 谷泰宏*, 村松慶一*, 木戸健司** |
| Authors (kana) | |
| Organization | *長門総合病院整形外科, **愛媛労災病院整形外科 |
| Journal | 整形外科と災害外科 |
| Volume | 70 |
| Number | 1 |
| Page | 88-91 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 西日本整形・災害外科学会 |
| Abstract | 【はじめに】肩鎖関節脱臼は, スーチャーボタンテープやタイトループを用いた烏口鎖骨靭帯再建のみでの治療成績は不良であり, 当科では肩鎖関節整復位の一時的な保持を目的として追加内固定を行っている. 今回, 固定材料の初期固定性について検討した. 【対象】2017年1月〜2019年5月まで肩鎖関節脱臼に対し烏口鎖骨靭帯再建を行い追加固定した7例を, 固定方法でK-wire群(K群), Hook Plate群(H群)に分けた. 術後の矯正損失の評価として烏口鎖骨間距離の健側比, 肩鎖間距離を計測し, 臨床成績としてJSSH ACJ scoreを評価した. 【結果】最終観察時の烏口鎖骨間距離の健側比はH群で99%, K群で142%であった. 肩鎖間距離はH群で2.9mm, K群で9.4mmであり, いずれもH群で良好であった. JSSH ACJ scoreはH群95点, K群87点とH群で良好であった. 【考察】肩鎖関節脱臼に対する烏口鎖骨靭帯再建に追加する固定として, K-wireでは初期固定力が不十分であり, より固定力の高い材料を選択するべきである. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords | acromioclavicular joint dislocation(肩鎖関節脱臼), coracoclavicular ligament reconstruction(烏口鎖骨靭帯再建), hook plate(フックプレート) |
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参考文献
- 1) Eschler, A.,et al.:Acromioclavicular joint dislocations:radiological correlation between Rockwood classification system and injury patterns in human cadaver species. Arch. Orthop. Trauma Surg.,134(9)1193-1198,2014.
- 2) Harris, R. I.,et al.:Structural properties of the intact and the reconstructed coracoclavicular ligament complex. Am. J. Sports Med.,28:103-108,2000.
- 3) 桑原正成, 他:肩鎖関節脱臼に対するClavicle Hook Plateを用いた手術の治療成績. 整外と災外, 64(3):489-491,2015.
