アブストラクト
| Title | 腰椎化膿性脊椎炎に対する低侵襲手術 |
|---|---|
| Subtitle | |
| Authors | 吉留寛人*, 松山金寛*, 菊野竜一郎*, 川内健寛*, 眞田雅人*, 堀川良治*, 川畑直也*, 宮口文宏*, 谷口昇* |
| Authors (kana) | |
| Organization | *菊野病院整形外科 |
| Journal | 整形外科と災害外科 |
| Volume | 70 |
| Number | 2 |
| Page | 179-181 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 西日本整形・災害外科学会 |
| Abstract | 超高齢化社会を迎え化膿性脊椎炎の患者数は増加している. 我々は腰椎化膿性脊椎炎に対してPEDにて掻把後PPSを用いて2期的に後方固定術を施行している. その手術をH27年以降施行した症例62症例(男性39例, 女性23例)を対象とし, 手術時間・術中出血量・術前合併症・PPS術後CRP陰性化までの期間・前方固定術追加の有無から化膿性脊椎炎に対するその治療の有効性を検討した. 平均手術時年齢は73.1歳, 平均手術時間はPEDで68.8分, PPSで110.1分, 平均術中出血量はPEDで10g, PPSで71.6gであったPPS術後CRPが1mg/dl未満となるまで平均17.5日, 0.4mg/dl未満となるまで平均25日であった. 後方固定術後に前方固定術が追加された症例は0例であった. PEDは敗血症の症例でも局所麻酔で施行可能であり, PDと比較して硬膜外膿瘍が除去可能である. PED施行後PPSを用いた後方固定術を行うことで腰椎前方再建術を回避できると考えた. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords | pyogenic spondylitis (化膿性脊椎炎), minimum-invasive surgery(低侵襲手術), percutaneous endoscopic discectomy(経皮的内視鏡下椎間板切除術), percutaneous pedicle screw(経皮的椎弓根スクリュー) |
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参考文献
- 1) 福山 紳ほか:脊椎疾患におけるNeedle Biopsy. 整外と災外, 43(1):185-187, 1994.
- 2) 元文芳和ほか:化膿性脊椎炎. 日医大医会誌, 7(1):27-30, 2011.
- 3) 猪俣尚規ほか:当科における化膿性脊椎炎の検討. 整外と災外, 62(1):5-8, 2013.
- 4) 石原昌幸ほか:化膿性脊椎炎に対するPPSを用いた後方固定術の有用性. 中部整災誌, 56:931-932, 2013.
- 5) 神保幸太郎ほか:化膿性脊椎炎に対する罹患椎PPSを用いた後方固定術. 整外と災外, 65(3):429-433, 2016.
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- 6) 唐田宗一郎ほか:化膿性脊椎炎にたいするPPS(Percutaneous pedicle screw)による脊椎固定術の有効性の検討. 整外と災外, 69(2):278-280, 2020.
- 7) 川島健志ほか:軽度の骨破壊を伴った化膿性脊椎炎に対する治療法の検討-保存治療と後方固定術の比較. 中部整災誌, 57:609-610, 2014.
- 8) 木村慎吾ほか:化膿性脊椎炎に対する治療法の検討. 整外と災外, 52(4):786-790, 2003.
- 9) 宮口文博:化膿性脊椎炎に対するPEDを用いたドレナージとPPS(経皮的椎弓根スクリュー)を用いた固定. 日本骨・関節感染症学会雑誌, 32:15-17, 2018.
- 10) 尾又弘晃ほか:原著 当院における可能性脊椎炎100例の検討. 昭和医会誌, 72(6):615-619, 2012.
- 11) 領木良浩ほか:化膿性脊椎炎に対する経皮的病巣掻把ドレナージの経験. 整外と災外, 49(4):1156-1159, 2000.
- 12) 千住隆博ほか:感染性脊椎炎にたいするMIStを生かした治療戦略. 整外と災外, 65(3):423-428, 2016.
- 13) 橘亜津子ほか:化膿性脊椎炎に対する経皮的椎弓根スクリューを用いた後方固定術の有用性. 日本骨・関節感染症学会雑誌, 31:48-52, 2017.
- 14) 上杉昌章ほか:腰椎化膿性脊椎炎に対する経皮的椎弓根スクリューによるtemporary fixationの短期成績. 神奈川整・災誌, 28:73-76, 2015.
- 15) 牛久智加良ほか:化膿性脊椎炎における治療開始初期のCRP値改善率と保存的治療期間との関係について. J. Spine Res., 11:51-55, 2020.
- 16) 山崎康平ほか:化膿性脊椎炎に対する経皮的洗浄掻把術(PD)の経験. 整外と災外, 52(1):77-80, 2003.
