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アブストラクト

Title 四肢転移性骨腫瘍に対する手術療法とがんのリハビリテーションの効果
Subtitle その他
Authors 城下卓也*1,*3, 岡村直樹*1,*3, 細川浩*2,*3, 林田洋一*3, 本多一宏*3, 宮本和彦*3
Authors (kana)
Organization *1熊本赤十字病院国際医療救援部, *2熊本赤十字病院リハビリテーション科, *3熊本赤十字病院整形外科
Journal 骨折
Volume 42
Number 2
Page 675-679
Year/Month 2020 /
Article 報告
Publisher 日本骨折治療学会
Abstract 「要旨」当院での四肢長管骨の転移性骨腫瘍に対する治療状況とがんのリハビリテーション(以下, がんリハ)の効果について検討して報告する. 2013年1月〜2019年2月までの期間に四肢長管骨の転移性骨腫瘍に対して手術を行った症例を対象として, 原発部位と新片桐スコア, Mirelsスコア, 手術方法, リハの介入効果について検討を行った. 対象となったのは, 20例27肢, 男性8例, 女性12例, 平均年齢は73.7歳であった. 原発部位は, 多発性骨髄腫7例, 乳がん5例, 腎細胞がん5例, 前立腺がん, 肝細胞がん, 直腸がんがそれぞれ1例であった. 転移部位は, 大腿骨20肢, 脛骨3肢, 上腕骨4肢であった. 手術適応はMirelsスコアと予後を考慮して決定し, 術式は27肢すべて髄内釘固定であった. 術後がんリハ介入を行い, Performance Statusは改善(p=0.003), Barthel Indexは上昇(p=0.015)した. 四肢転移性骨腫瘍の病的骨折と切迫骨折に対しては, 早期の手術とがんリハ介入を行い, ADLを改善させることが重要である.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Bone metastases(骨転移), Pathologic fracture(病的骨折), Cancer rehabilitation(がんのリハビリテーション)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) Coleman RE. Bisphosphonates: clinical experience. Oncologist 2004; 9: 14-27.
  • 2) 片桐浩久, 岡田理恵子, 高木辰哉ほか. 転移性骨腫瘍の予後因子と予後予測システム単一施設における808例の解析結果. 臨整外 2013; 48: 649-655.
  • 3) 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会, がんのリハビリテーションガイドライン策定委員会. がんのリハビリテーションガイドライン. 東京: 金原出版; 2019. p.156-165.
  • 4) 日本臨床腫瘍学会. 骨転移診療ガイドライン. 東京: 南江堂; 2015.
  • 5) Van der Linden YM, Dijkstra PD, Kroon HM, et al. Comparative analysis of risk factors for pathological fracture with femoral metastases. Bone Joint Surg Br 2004; 86: 566-573.
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