アブストラクト
Title | 脛骨近位部骨折に対する投げ出しBurksアプローチの有用性 |
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Subtitle | 膝関節周囲 |
Authors | 柿本拓也, 北尾淳, 須藤啓広* |
Authors (kana) | |
Organization | 三重県立総合医療センター整形外科, *三重大学大学院医学系研究科運動器外科学 |
Journal | 骨折 |
Volume | 43 |
Number | 1 |
Page | 58-62 |
Year/Month | 2021 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本骨折治療学会 |
Abstract | 「要旨」 当院では後方損傷を伴う脛骨近位部骨折に対して, 徳永らの提唱した投げ出しBurksアプローチを用いており, これを報告する. 対象は, 脛骨近位部骨折10例(PCL付着部剥離骨折7例, 脛骨高原骨折3例)で, 男性6例, 女性4例, 平均年齢は42.3歳であった. 検討項目は, 骨折の処置法, 関節鏡視による関節内の合併損傷診断とその処置法, 合併症とした. PCL付着部剥離骨折は, 全例で後方よりスクリュー固定を行い, 骨片の大きい1例は前方からのスクリューを追加した. 脛骨高原骨折は, 全例で後方からのプレート固定を行い, 適宜スクリュー固定を追加した. 鏡視では, MM断裂2例, LM断裂4例, 顆間隆起骨折2例, ACL断裂1例を認め, 全例に処置を追加した. 前方からの処置は, 7/10例に必要であった. 合併症として, 1例に表在性の感染を認め, デブリドマンにて沈静化した. 体位変換なく, 前後の処置ができる投げ出しBurksアプローチは有用であると考えられた. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | The supine Burks approach(投げ出しBurksアプローチ), The proximal tibial fracture(脛骨近位部骨折), Arthroscopy(関節鏡) |
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参考文献
- 1) Burks RT, Schaffer JJ. A simplified approach to the tibial attachment of the posterior cruci-ate ligament. Clin Orthop Relat Res 1990 ; 254 : 216-219.
- 2) 徳永真巳. 脛骨近位端骨折(鏡視下整復内固定, ACL/PCL裂離骨折). MB Orthop 2013 ; 26(11): 113-128.
- 3) 徳永真巳, 吉本栄治, 真鍋尚至ほか. 膝関節外傷に対する仰臥位Burks(投げ出しBurks)アプローチの経験. JOSKAS 2017 ; 42(3): 750-756.