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アブストラクト

Title 70歳以上の上腕骨近位端骨折3part・4partの治療成績
Subtitle 上腕骨
Authors 三浦慎次郎*1, 小松田辰郎*1, 小河裕明*2, 八田卓久*2
Authors (kana)
Organization *1仙台北部整形外科スポーツクリニック, *2東北ろうさい病院整形外科
Journal 骨折
Volume 43
Number 4
Page 871-873
Year/Month 2021 /
Article 報告
Publisher 日本骨折治療学会
Abstract 「要旨」【目的】70歳以上の上腕骨近位端骨折3, 4part骨折に対する手術治療成績を示し手術治療方法について検討することである. 【対象と症例】対象は, 2015〜19年までに手術を行い6か月以上術後調査が可能であった28例とし, 後ろ向き研究を行った. 手術時平均年齢は80(70〜94)歳, 男性2例, 女性26例であった. 骨折型は3part骨折が22例, 4part骨折が6例であった. 調査項目は術式, 最終調査時可動域(中央値)と日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(以下, JOAスコア)のうち画像所見評価, 関節安定性評価を除く80点満点とした. 【結果】3part骨折22例は全例骨接合術を施行していた. 4part骨折6例は人工骨頭置換術が5例, リバース型人工肩関節置換術(以下, RSA)が1例であった. 3part骨折の骨接合術群は平均年齢80(70〜94)歳, 可動域は挙上140(90〜170)°, 外転130(90〜170)°, 外旋55(20〜80)°, 内旋L2(殿部〜T10), JOAスコアは66(38〜80)点であり, 全例骨癒合が得られていた. 4part骨折に対する人工骨頭置換術群は平均年齢76(73〜83)歳, 可動域は挙上70(60〜120)°, 外転70(60〜100)°, 外旋30(3〜45)°, 内旋L4(殿部〜L4), JOAスコアは46.7(29.5〜70)点であった. RSAの1例は年齢79歳, 可動域は挙上140°, 外転110°, 外旋20°, 内旋L2, JOAスコアは70点であった.【考察】高齢者での3part骨折の治療戦略は骨接合が第一選択と考えるが, 4part骨折の治療戦略についてはRSAを念頭に置いて今後検討が必要である. [骨折 43(4) 871-873, 2021]
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Proximal humeral fracture(上腕骨近位端骨折), 3part, 4part, Elderly(高齢者)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献