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アブストラクト

Title 踵骨アキレス腱付着部裂離骨折の治療成績
Subtitle 〈学術集会発表論文〉 足部
Authors 長尾信人*1, 國分直樹*1, 中山裕一朗*1, 森川正和*1, 須藤啓広*2
Authors (kana)
Organization *1鈴鹿中央総合病院整形外科, *2三重大学大学院運動器外科学
Journal 骨折
Volume 45
Number 3
Page 926-929
Year/Month 2023 /
Article 報告
Publisher 日本骨折治療学会
Abstract 「要旨」 【緒言】踵骨アキレス腱付着部裂離骨折(以下, AFCT)は稀であり, 治療は手術治療が選択される. 手術方法はスクリュー固定が一般的だが, 再転位や皮膚障害が問題となる. 当科ではAFCTに対し, 骨折型に応じてHeadless Compression Screw(R)(以下, HCS)と, FiberTape(R)とSwiveLock(R)を用いたsuture bridge法, およびアキレス腱付着部の再建を組み合わせて治療しており, その治療成績を報告する. 【対象】対象はAFCTに対して手術を行い, 6か月以上経過観察可能であった5例とした. 性別は全例男性で, 平均年齢は44.6歳(24〜59歳), 平均経過観察期間は13.4か月(12〜14か月), 骨折型はBeavis分類type 1: 2例, type 2: 2例, type 3: 1例であった. 手術はBeavis分類type 1・2に対してはsuture bridge法とHCSを併用し, type 3に対しては骨片が小さくスクリューでの固定は困難でありsuture bridge法単独で固定した. 評価項目は骨癒合率, 最終観察時の足関節可動域, 下腿三頭筋筋力, JSSFスコア, 合併症とした. 【結果】骨癒合は4例で得られた. 粉砕を認めたtype 1の1例で近位骨片の一部に再転位を認めたが, 画像にてアキレス腱付着部と踵骨の連続性は確認でき, 機能障害は認めなかった. 最終観察時の平均足関節可動域は背屈22.0±5.7°, 底屈52.0±5.7°, 平均下腿三頭筋筋力は健側比93.3±6.4%, JSSFスコアは平均92.8±6.7点であった. 合併症は糖尿病合併の1例で創部感染を認めたが, インプラントによる皮膚障害は認めなかった. 【考察】本術式によるAFCTの治療成績は比較的良好であったが, 粉砕例や基礎疾患を有する症例では注意を要する.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Calcaneal tuberosity (踵骨隆起), Avulsion fracture (裂離骨折), Achilles tendon (アキレス腱)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

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