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アブストラクト

Title 60歳以下の大腿骨転子部骨折の治療成績
Subtitle 学術集会発表論文 大腿骨
Authors 山川泰明, 山本哲也, 廣瀬一樹, 金高圭甫, 松本俊之
Authors (kana)
Organization 高知医療センター整形外科
Journal 骨折 - 日本整形外傷学会雑誌 -
Volume 47
Number 3
Page 520-524
Year/Month 2025 /
Article 報告
Publisher 日本整形外傷学会
Abstract 「要旨」【背景】若年者大腿骨頚部骨折では骨頭壊死や偽関節が問題となり, その治療成績や再手術率に関しての報告も多い. それに対して若年者大腿骨転子部骨折のまとまった報告は少なく, 治療成績や再手術率などは明らかではない. 【目的】当院で治療を行った若年者大腿骨転子部骨折症例の特徴ならびに治療成績, 再手術率などを明らかにすること. 【研究デザイン】ケースシリーズ. 【設定】市中病院1施設での後ろ向き研究. 【対象】2012年1月〜2023年6月までに当院で加療を行った60歳以下の大腿骨転子部骨折症例. 【曝露】大腿骨転子部骨折への手術加療. 【主要アウトカム】年齢, 性別, 受傷機転, 多発外傷の有無, Injury Severity Score, 併存症, 骨折分類(AO/OTA分類, 中野の3DCT分類), 使用インプラント, 骨癒合および再手術・抜釘の有無, 歩行能力, 仕事復帰について調査した. 【結果】対象は20例で, 年齢中央値48(21〜57)歳, 男性15例, 女性5例, 受傷機転は転倒9例, 転落外傷5例, 交通外傷4例, 重量物の落下2例, 多発外傷は8例で, ISSは平均15.9(9〜50)であった. 併存症は, 脳卒中既往を4例, 炎症性疾患を2例, 精神疾患を2例に認めた. AO/OTA分類は, 31A1が6例, A2が6例, A3が8例で, 中野の3DCT分類は, type I 2Aが3例, 3A, 3B, 3Dがそれぞれ1例ずつ, 4partが4例で, type IIが10例であった. 使用インプラントはsliding hip screw 2例, short femoral nail 9例,long femoral nail 9例であった. 18例に骨癒合が得られていたが, 偽関節を2例に認め, 3例(全例31A3, type II)に再手術を認めた. 抜釘は40歳台以下の4例のみに行われていた. 最終フォロー時の歩行能力は独歩13例, 杖歩行4例, 車椅子3例であった. 仕事復帰は9例のみで, 無職5例,不明6例であった. 【結論】若年者大腿骨転子部骨折は高エネルギー受傷機転により発生, もしくは併存症を有する者に低エネルギー外傷で発生していた. AO/OTA分類31A3, 中野の3DCT分類type IIで偽関節・再手術が多く, 注意が必要と考えられた.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Trochanteric fracture of the femur(大腿骨転子部骨折), Young adult(若年者), Treatment result(治療成績)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。