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アブストラクト

Title 対照的な経過を示した超高齢者のびまん性特発性骨増殖症 (DISH) を背景とした椎体骨折の2例
Subtitle 学術集会発表論文 症例報告
Authors 神谷俊樹1), 日吉優2), 帖佐悦男2)
Authors (kana)
Organization 1)藤元総合病院整形外科, 2)宮崎大学整形外科
Journal 骨折 - 日本整形外傷学会雑誌 -
Volume 47
Number 3
Page 602-605
Year/Month 2025 /
Article 報告
Publisher 日本整形外傷学会
Abstract 「要旨」【背景】びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis;DISH)は高齢であるほど有病率が上昇すると報告され, 高齢化によりDISHを伴う椎体骨折は今後増加すると予想される. 大腿骨近位部骨折は早期手術の有用性が示されてきたが, DISHに伴う椎体骨折は未だ見解が得られていない. 今回, 90歳以上のDISHを伴う椎体骨折で, 受傷1週以内に手術できた症例と, 至らなかった症例で対照的な経過を示した2例を報告する. 【臨床経過】症例1:90歳, 女性. 認知症で施設入所中であったがADLはほぼ自立していた. 入浴後に後方に転倒受傷し, 受傷翌日に当科紹介となった. CTにてDISHに伴う第1腰椎のリバースチャンス骨折を認めた. 下肢麻痺や膀胱直腸障害はなく受傷6日後に胸腰椎後方固定を行い, 受傷16日目で歩行器歩行が可能な状態まで改善した. 症例2:91歳, 女性. 膀胱癌の既往はあるがADLは自立し独居であった. 段差に躓き転倒受傷した. 受傷から8日目に体動困難で当科受診となった. CTにて第11胸椎のリバースチャンス骨折を認め, すでにFrankel分類Cの脊髄損傷であった. 可及的早期での手術を予定したが術前々日に誤嚥性肺炎を発症し, 手術には至らず受傷から26日目に基礎疾患の増悪もあり死亡した. 【考察】DISHに伴う椎体骨折は不安定性が高く保存的加療では早期離床が図れない骨折である. 保存治療群は手術群と比較して受傷1年後の死亡率が高いといった報告もあり, 大腿骨近位部骨折と同様に早期手術・離床の有用性が高いと考えた. 【結語】DISHを伴う椎体骨折は保存加療が難しいリバースチャンス骨折となることがあり, 超高齢者であっても耐術能に問題がなければ早期手術を検討すべきである.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis(びまん性特発性骨増殖症), Vertebral fractures(椎体骨折), Reverse Chance fracture(リバースチャンス骨折)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。