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アブストラクト

Title 患者をやる気にさせる服薬支援 〜良好な服薬アドヒアランスを維持するためには?〜
Subtitle 特集 : 患者の行動変容を支援する
Authors 芦川直也
Authors (kana) あしかわなおや
Organization 豊橋ハートセンター薬局
Journal 心臓リハビリテーション
Volume 28
Number 2
Page 110-115
Year/Month 2022 /
Article 報告
Publisher 日本心臓リハビリテーション学会
Abstract 服薬アドヒアランスとは, 患者が服薬の意義を理解した上で, 薬を処方通りに服用することを意味する. 以前は, 服薬"コンプライアンス"という表現をよく用いていたが, この言葉は, 患者の服薬意義に関する理解度を重視せず医師の指示通りに服用させるという, 患者にとって受動的意味合いが強い. しかし, 患者が"なぜ薬を内服し続けなければいけないか?"という点について理解不十分であると, 服薬忘れや服薬自己中断の一因になることから, 最近では能動的な意味合いを持つ服薬"アドヒアランス"という言葉が用いられるようになった. つまり, 患者に対する服薬を継続することの動機付けがいかに重要かを物語っている. しかし, 循環器疾患症例は高齢化が進行しており, 患者本人のみならず, 服薬管理に携わる家族等への働きかけも必要となる状況もある. 心不全症例における服薬アドヒアランス不良は, 症状増悪をもたらす誘因の1つであるとともに, 死亡および再入院のリスクも増大させること, そして経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行し, ステントを留置した症例における抗血小板薬の自己中断は, 主要心血管イベントの発生リスクを増加させることから, 服薬アドヒアランスの向上および良好な状態の維持にむけて, 積極的に患者を支援すべきである.
Practice 臨床医学:内科系
Keywords 服薬アドヒアランス, 認知機能, 患者教育
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

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