| Title |
両側の機能障害と小柄な体格によりリーチ範囲が狭い症例に対し動作方法と環境設定の工夫によりADL獲得に繋がった一例 |
| Subtitle |
症例報告 |
| Authors |
大黒谷菜月1), 住吉佳奈子1), 算用子暁美1), 佐藤ちひろ2) |
| Authors (kana) |
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| Organization |
1)一般財団法人黎明郷弘前脳卒中・リハビリテーションセンター, 2)弘前大学大学院保健学研究科 |
| Journal |
青森県作業療法研究
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| Volume |
32
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| Number |
1
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| Page |
45-49 |
| Year/Month |
2024 / |
| Article |
報告 |
| Publisher |
青森県作業療法士会 |
| Abstract |
「要旨」症例は右被殻出血により呈していた中等度の左片麻痺に加え, 既往の右上腕骨変形による肩関節の関節可動域制限や体幹の筋力低下及び小柄な体格によってリーチ範囲の低下をきたし排泄・整容動作が妨げられていた. また, 身辺動作が自立していた脳出血発症前と比べ介助が必要な状況に対する無力感や自己効力感の低下が著明で自力で行える動作も「できないから」と介助を依頼していた. このような症例に, 残存機能を考慮した環境設定や動作練習による早期のADL獲得を図り自己効力感を高めることで依存的態度の改善を狙ったところ, 排泄・整容動作が早期に自立し依存的態度の解消に至った. 適切な予後予測に基づく環境設定や動作練習により早期の動作獲得が心理状態の改善に繋がったと推察される. |
| Practice |
医療技術 |
| Keywords |
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