| Abstract |
「要旨」 : [背景] 国立国際医療研究センター国際診療部では従来から外国人支援の一環で, タブレットを用いて海外在住の患者家族と面会支援などを行っていた. 今般の新型コロナウイルス感染症の流行による面会制限の中で, 患者やその家族への精神的支援が必要不可欠となり, 外国人患者での経験を日本人患者へ応用することが必要となった. 日本人患者への面会支援を, 精神看護専門看護師, 臨床心理士, 診療科医師, 国際診療部, 医療情報基盤センターが協力してオンライン面会を2020年2月から実施した. [目的] 新型コロナウイルス感染症流行下でのタブレットを用いオンライン面会の概要と, 運用から得られた課題及び解決策を報告する. [方法] 2020年2月から7月までの国際診療部及び精神看護専門看護師の記録を振り返った. [結果] 面会回数は, 2020年2月から7月までの6か月間に, 合計15回行われた. 技術面では, Wi-Fiと機器の接続, Web会議ツールへの接続及びトラブルシューティングの支援が5回あった. 操作が煩雑なことから家族が来院し, 院内でオンライン面会の形をとった. そのため, 院内スタッフは患者側・家族側に各1名配置された. [考察] 今回のオンライン面会では一定の基準を設けることで安全な運用が可能であった. 運用からは, 機材操作・トラブル対応, 人員配置などが課題として挙げられた. 機材の接続や, Web会議ツールを用いる際の手順が煩雑で, 操作に慣れるまではトラブル対応含め支援が必要であった. 体制整備は, 機材管理, 技術対応, 面会時間等のマネジメント含め, 一定の人員配置が必要であった. オンライン面会を通して, 患者・家族はお互いの様子を見て, 安心感を得ることができ, 患者は孤独感の軽減に繋がった. 今後は, 院内でのオンライン面会以外にも自宅と院内 (病室) などの面会環境整備や, 操作の簡略化, 対象者の基準拡大を検討する必要がある. |