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アブストラクト

Title GLP-1受容体作動薬 : 肥満症の標準治療薬となるか
Subtitle 総説企画 最新消化管ホルモン学 - 肥満症薬物療法の近未来像と展望を語る
Authors 窪田創大1,2, 矢田俊彦1,3,4, 矢部大介1,2,4,5
Authors (kana)
Organization 1岐阜大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌代謝内科学 / 膠原病・免疫内科学, 2関西電力医学研究所糖尿病研究センター, 3関西電力医学研究所統合生理学研究センター, 4東海国立大学機構One Medicine創薬シーズ開発・育成研究教育拠点, 5東海国立大学機構健康医療ライフデザイン統合研究教育拠点
Journal 肥満研究
Volume 29
Number 3
Page 76-81
Year/Month 2023 / 12
Article 報告
Publisher 日本肥満学会
Abstract 減量治療の第一選択は, 生活習慣へのアプローチであることは周知であるが, 十分に効果が得られない場合には薬物療法が検討される. 肥満症に対する薬物療法として, GLP-1受容体作動薬セマグルチドが製造販売承認を受け, 多くの関心を集めている. GLP-1はインスリン分泌促進作用に加え, 中枢神経系に作用し食欲抑制効果を発揮するため, 体重減少につながるホルモンとして知られる. 生理活性をもつ活性型GLP-1はDPP-4による速やかな分解をうけ, 半減期は2 - 3分と短いため, 臨床応用されているGLP-1受容体作動薬はDPP-4に対する抵抗性をもち, 血中で安定して存在するように工夫されている. GLP-1受容体作動薬は, 脳室を裏打ちする上衣細胞により血液中からGLP-1受容体を介して脳内に取り込まれ, 視床下部等のGLP-1受容体陽性神経細胞を直接的に活性化することで食欲抑制, 減量効果を発揮するとされ, ヒトGLP-1と同等の低分子のGLP-1受容体作動薬では, 比較的減量効果が強く, 脳内に取り込まれにくいと考えられる分子量の大きいGLP-1受容体作動薬では, 減量効果が低いとされる. 今回, 製造販売承認を得たセマグルチドの東アジア人に対する臨床試験では, 10kg程度の体重減少効果を認め, 7割程度の患者で5%以上の体重減少を認める. 実臨床における有効性や安全性については, 引き続き検討が必要であるが, GLP-1受容体作動薬が肥満症治療の薬物療法の第一選択薬となる可能性も高い.
Practice 基礎医学・関連科学
Keywords GLP-1受容体作動薬, GIP/GLP-1受容体作動薬, セマグルチド, チルゼパチド, 肥満症治療薬
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

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