Title	黄疸の診断と管理
Subtitle	第56回日本周産期・新生児医学会学術集会記録 小児科教育セミナー3 新生児学エキスパートレクチャー (基本とピットフォール)
Authors	岡田仁
Authors (kana)
Organization	香川大学小児科
Journal	日本周産期・新生児医学会雑誌
Volume	56
Number	4
Page	665-667
Year/Month	2020 / 4
Article	報告
Publisher	日本周産期・新生児医学会
Abstract	新生児黄疸は, 日常臨床でよく遭遇する症候の一つで生理的黄疸と病的黄疸があります. 新生児期には主に赤血球由来のビリルビン産生が多いことと, 肝のUDP-グルクロン酸転移酵素の活性が発達的に低いことなどにより生体内に非抱合型ビリルビン(UCB)が多く蓄積されます. ビリルビンは脂溶性のため, 細胞間液を含む血管内では主にアルブミンに結合して分布していますが, 皮膚や眼球強膜へのビリルビンの分布が見てわかる黄染となり, それを可視的黄疸とよびます. また, 脳への分布はビリルビン脳症の発症に繋がります. 黄疸は, ヒトで新生児期のみに生理的に認め, 発症経過に人種差があり, 生後の適応過程の一環と考えられています. その可視的黄疸は, 生後より血中ビリルビン濃度の上昇に伴い発症し, 血中総ビリルビン濃度(TSB)が6.0mg/dLくらいから認識されます. その広がり方は, 顔面から始まり躯幹, 四肢へと広がり, 下肢から頭部に向かって徐々に消退していきます.
Practice	臨床医学：外科系
Keywords	bilirubin photoisomers, phototherapy, direct bilirubin

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参考文献