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アブストラクト

Title 双胎妊娠に伴うhCG高値により妊娠一過性甲状腺中毒症が遷延した1例
Subtitle 症例
Authors 古村芳樹, 中田竜介, 米澤淳, 赤堀弘
Authors (kana)
Organization 富山県立中央病院 内分泌・代謝内科
Journal 富山県立中央病院医学雑誌
Volume 45
Number 1/2
Page 25-27
Year/Month 2022 /
Article 報告
Publisher 富山県立中央病院
Abstract 「要旨」 症例は30歳代, 女性. 妊娠7週に双胎妊娠と診断され,8週から11週にかけ妊娠悪阻を発症した. 20週に切迫流産で入院した際の甲状腺機能検査で, 潜在性甲状腺中毒症を認めた. 25週に血中hCG 247117.8mIU/mLと著明な高値とともに甲状腺中毒症が顕性化したため, ヨウ化カリウムを開始した. 以後, hCG漸減とともに中毒症は軽快したが, 31週以降にhCG再上昇を認め, 甲状腺中毒症は遷延した. 出産後は, hCGの著減に伴い, すみやかに甲状腺機能は正常化した. hCGは, 双胎妊娠では単胎妊娠に比べて高値となりやすく, 妊娠後期に再上昇をきたすことがある. 双胎妊娠に伴う妊娠一過性甲状腺中毒症では, 妊娠全期間を通して, より慎重な甲状腺機能のフォローが必要である.
Practice 医学総合
Keywords 双胎妊娠, 妊娠一過性甲状腺中毒症, hCG
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献