アブストラクト
Title | 間質性肺炎の急性増悪の診断と治療 |
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Subtitle | 講座 |
Authors | 片岡健介 |
Authors (kana) | |
Organization | 公立陶生病院 呼吸器・アレルギー疾患内科 |
Journal | 呼吸療法 |
Volume | 41 |
Number | 2 |
Page | 197-202 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本呼吸療法医学会 |
Abstract | 「I はじめに」多くのタイプの間質性肺炎は慢性の経過を辿るが, これに急性経過で新規の陰影出現と呼吸不全の悪化がオーバーラップし, 肺炎やうっ血などの既知の他病態が否定される場合, 急性増悪と呼ぶ. 間質性肺疾患診療にとって, 急性増悪は致死率の高さから最も注意すべき病態と考えられている. 当初, 急性増悪は特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)に発症すると考えられてきたが, その後IPF以外の, 特発性非特異性間質性肺炎(idiopathic nonspecific interstitial pneumonia:I-NSIP), 慢性経過の過敏性肺炎, 気腫合併肺線維症, 膠原病に伴う間質性肺疾患にも発症することが報告され, 現在ではさまざまな慢性経過の間質性肺疾患に急性増悪が発症し得ることが認識されている. 後述するように, 間質性肺炎の急性増悪の診断基準については変遷があるが, 基本的には臨床経過とCT画像を総合して診断される. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords | 特発性肺線維症, ハイフローセラピー, 非侵襲的陽圧換気, 人工呼吸管理, ECMO |
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