アブストラクト
Title | プライマリケアで使えるOD診療ガイドライン |
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Subtitle | 第39回日本小児心身医学会学術集会講演記録 "親と子の関係性" と子どもの心とからだ 研究委員会企画ミニシンポジウム |
Authors | 吉田誠司 |
Authors (kana) | |
Organization | 大阪医科薬科大学小児科 |
Journal | 子どもの心とからだ 日本小児心身医学会雑誌 |
Volume | 30 |
Number | 4 |
Page | 509-511 |
Year/Month | 2022 / 2 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本小児心身医学会 |
Abstract | 「I はじめに」起立性調節障害(OD)の症状は, 頭痛, 倦怠感, 朝起き不良などの不定愁訴であり, プライマリケア医を受診する機会の多い疾患である. 1999年度厚生科学研究「心身症, 神経症等の実態把握および対策に関する研究」の全国調査によると, 一般小児科外来を受診した10〜15歳のうち, 8.5%が心身症, 神経症と診断されており, その中でODは約7割を占め, 最も多い疾患であった. 「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」(ODGL)はプライマリケア向けに作成されたものであり, プライマリケアでのODGL活用方法を解説する. 「II 診断」診断はODGLの「診断アルゴリズム」に沿って, ODを疑わせる身体愁訴を呈する患者さんに対して, ODと同様の症状を呈する疾患(貧血, 甲状腺機能亢進症や低下症など)を血液検査などで除外したのちに, 新起立試験を実施して診断する. 新起立試験は起立試験(シェロング試験)に起立後血圧回復時間の計測を追加したものである. |
Practice | 臨床医学:内科系 |
Keywords |
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参考文献
- 1) 小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン. 日本小児心身医学会(編). 小児心身医学会ガイドライン集 改訂第2版. 東京 : 南江堂, 2015 ; 25-85.
- 2) 小野あずさ, 吉田誠司, 水谷翠, 他. 起立性調節障害のサブタイプ検討(2018/2019). 子の心とからだ2021 ; 30 : 230.
- 3) 小児科医のための不登校診療ガイドライン. 日本小児心身医学会(編). 小児心身医学会ガイドライン集 改訂第2版 : 東京 : 南江堂, 2015 ; 87-116.
- 4) 岡山県教育員会, 医療と連携した不登校・長期欠席対策研究会. "起立性調節障害対応ガイドライン". https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/604493_5061359_misc.pdf
- 5) 日本小児心身医学会起立性調節障害ワーキンググループ(監修). "起立性調節障害〜クラスメートに知ってほしいこと〜". https://www.youtube.com/watch?v=RHNwiEw8Rm0