アブストラクト
| Title | 終末期がん患者と家族の療養場所の希望における相違と病棟看護師のアプローチ : A氏の事例を通じて |
|---|---|
| Subtitle | 実践報告 |
| Authors | 寺崎亜唯, 高橋絵里 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 足利赤十字病院 |
| Journal | 看護学研究紀要(2019年から) |
| Volume | 13 |
| Number | 1 |
| Page | 35-40 |
| Year/Month | 2025 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 足利大学看護実践教育研究センター |
| Abstract | 「要旨」【目的】終末期患者と家族へ退院支援に関するインタビューを実施し, 意見の相違や気持ちを把握し, 病棟看護師の関わりを振り返ることで看護師のアプローチを明らかにする. 【方法】緩和ケア病棟に入院中の療養場所の希望に相違がある患者1名とそのキーパーソンを対象者とした. 研究者が作成したインタビューシート(退院調整開始時, 退院直前)と研究シートを用いて患者, 家族へインタビューを実施. カルテ内の看護記録から情報を得た. 【結果・結論】自宅退院を目指す家族の一番の問題は「介護の不安」である事が分かった. 患者と家族の思いの相違があったにも関わらず, 妻の気持ちが「退院させてあげてもいいかな」と変化したのは, (1)患者と家族に寄り添い, ニーズを把握する, (2)患者と家族の不安要素へ対応する, (3)患者の全身状態を把握し, タイムリーに対応し, 個別性のあるサポートをする, これらを病棟看護師が行った結果であると考えられる. 患者や家族は不安や緊張, 恥ずかしさなどという思いから, 自ら医療者へ声をかける事に抵抗がある人も多いのではないかと感じた. 患者や家族が自分の思いや本心を表出しやすいような環境やコミュニケーションを通じて信頼関係を作る事は今後の課題である. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords | 終末期, 緩和ケア, 自宅退院 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。


