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アブストラクト

Title 月経痛を有する女子大学生の対処行動とヘルスリテラシーの実態
Subtitle 原著論文
Authors 堀之内愛, 松田望歩, 小林千紗乃, 小野聡子, 伊東美佐江
Authors (kana)
Organization 山口大学医学部附属病院, 福岡大学病院, 京都第一赤十字病院, 山口大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程, 山口大学大学院医学系研究科
Journal 山口県母性衛生学会会誌
Volume 38
Number
Page 14-21
Year/Month 2022 /
Article 原著
Publisher 山口県母性衛生学会
Abstract 「抄録」本研究は, 女子大学生の月経痛の対処行動とヘルスリテラシーの実態を明らかにすることを目的とした. 総合大学医療系女子大学生263名を対象に, 2020年8月〜10月に無記名自記式質問紙調査を実施した. 有効回答率81.4%. ヘルスリテラシーをEuropean Health Literacy Survey Questionnaire日本語版 (以下, HLS-EU-Q47) を用いて測定し, 月経周期記録者は約80%, 月経予測者は70%以上, 基礎体温記録者は約20%, 月経不快症状の対処教育を受けた経験が無い者60%以上, 月経痛時に横になって休むや我慢するは90%以上, 市販鎮痛薬の内服は70%以上, 温罨法を行う者40%以上であった. 軽く運動する, 産婦人科受診, アロマテラピー, マンスリービクスは多くの者が実施していなかった. HLS-EU-Q47と基本属性や月経周期等 (Kruskal-Wallis検定), 月経痛と日常生活への支障程度 (Spearmanの順位相関検定), 月経管理や月経痛の対処行動の実施状況 (一元配置分散分析) との関連について独立多群間の比較分析を行なったが, いずれも有意差は認められなかった. 月経痛の対処行動に十分な理解がないままの自己管理が推測され, ヘルスリテラシー能力を高める教育の必要性が示唆された.
Practice 医学総合
Keywords 月経痛, 月経管理, 対処行動, ヘルスリテラシー, 女子大学生
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 佐藤珠江, 吉田茜, 長谷川菜生, 他. 本学女子大生における月経前症状の実態と認知度調査. 理学療法科学. 2018,33,801-805.
  • 2) 甲斐村美智子, 上田公代. 若年女性における月経随伴症状と関連要因がQOLへ及ぼす影響. 女性心身医学. 2015,18,412-421.
  • 3) 濱田朋美, 藤田佐知恵, 武和子, 他. 女子大生の月経のセルフケアに関する知識・保健行動の実態と健康教育の課題(第2報). 聖徳大学研究紀要. 2016,49,27-34.
  • 4) 宮崎仁美. 月経随伴症状に関する文献レビュー-日本の看護学研究論文による検討-. 母性衛生. 2017,58,31-39.
  • 5) 池田智子, 奥田博之. リプロダクティブステージからみた月経痛の実態. 岡山大学医学部保健学科紀要. 2005,16,57-66.
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