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アブストラクト

Title FilmArray髄膜炎・脳炎パネルにて臨床に貢献できた細菌性髄膜炎の2症例
Subtitle 学会特集号 論文 投稿論文
Authors 卸川紘光1), 岩井中里香1), 大島裕未1), 宮川侑子1)
Authors (kana)
Organization 1)苫小牧市立病院 臨床検査科
Journal 北臨技会誌
Volume 22
Number 2
Page 107-112
Year/Month 2024 /
Article 報告
Publisher 北海道臨床衛生検査技師会
Abstract 「要旨」FilmArray髄膜炎・脳炎パネル(ビオメリュージャパン 以下, MEパネル)は14種の遺伝子を同時に検出することが可能な検査法である. 今回我々は, MEパネルを使用することで臨床に貢献できた細菌性髄膜炎の2症例を経験した. 症例1は70歳代の基礎疾患がある女性. 発熱と脱力を主訴に来院し, 入院翌日に意識障害が出現した. 髄液のグラム染色では菌体を認めなかったが, 同日にMEパネルにてListeria monocytogenesが陽性となった. 症例2は0歳の男児. 臨床症状および髄液所見より細菌性髄膜炎が疑われ, 髄液培養および血液培養検査にてEscherichia coliが検出された. MEパネルを実施したところ, 新生児髄膜炎での重症化および後遺症リスクがあるE. coli K1が陽性となった. MEパネルは, 髄膜炎に対する迅速かつ最適な治療薬選択を行う上で有用であると考えられた.
Practice 医療技術
Keywords
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