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アブストラクト

Title 在宅で終末期がん療養者を介護した家族が捉えた作業療法士の支援 - 質的研究による検討 -
Subtitle 原著
Authors 岩本記一
Authors (kana)
Organization アール医療福祉専門学校作業療法学科
Journal 日本臨床作業療法研究
Volume 9
Number 1
Page 9-15
Year/Month 2022 /
Article 原著
Publisher 日本臨床作業療法学会
Abstract 「要旨:」本研究は, 終末期がん療養者の家族介護者が作業療法士の支援をどのように捉えていたのかを明らかにすることを目的に, 訪問作業療法を利用し, 在宅で終末期がん療養者を介護した経験のある家族介護者6名に半構造化面接を実施した. 分析は, 質的データ分析法を参考に行った. その結果, 作業療法士の支援には, 【最期の時までがん療養者の在宅生活を支える】と【最期の時までがん療養者の思いに寄り添う】の2つの特徴が見出された. 作業療法士は, 終末期がん療養者の在宅生活における役割や楽しみにつながる支援, 終末期がん療養者が日常を感じられ, 生活に快適な感覚をもたらす精神・心理的支援を行っていた. 本結果は, 作業療法士が終末期がん療養者に関わる際に, 終末期がん療養者や家族介護者が喜びや安心を感じるような支援を行うための示唆を与えるものである.
Practice 医療技術
Keywords 終末期がん療養者, 家族介護者, 質的研究
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

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