アブストラクト
Title | 感覚性運動失調を呈した脳卒中者に対して, 能動的感覚再学習訓練, 振動刺激, 装具療法の併用下で課題指向型訓練を実施した一事例 |
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Subtitle | 実践報告 |
Authors | 宝田光1)2), 村上正和1) |
Authors (kana) | |
Organization | 1)日本医療大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻, 2)医療法人札幌麻生脳神経外科病院 |
Journal | 日本臨床作業療法研究 |
Volume | 11 |
Number | 1 |
Page | 65-72 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本臨床作業療法学会 |
Abstract | 要旨: 脳卒中後に利き手の感覚障害および感覚性運動失調を呈した事例に対し, 感覚機能の改善を目的とした能動的感覚再学習訓練, 利き手の食事動作参加を目的とした課題指向型訓練を実施した. 課題指向型訓練時にはプレコンディショニングとしての振動刺激療法, 手の構えを作るための装具療法を併用し, 過剰な運動出力の軽減や, 把握動作時に使用する関節運動数を限定した状態で, 食事動作練習およびスプーン操作方法に関するモニタリングを実施した. その結果, 深部感覚に改善を認め, 食事動作時にスプーン操作が可能となり, 麻痺手の使用頻度が向上した. 振動刺激やスプーン操作課題に伴う固有感覚の増加が, 感覚運動野の神経活動性に影響した可能性が考えられた. 感覚機能に対する介入に加えて装具療法を併用した課題指向型訓練の実施は, 深部感覚の改善および道具操作能力に対し有効な手段であると考えられた. |
Practice | 医療技術 |
Keywords | 脳卒中, 感覚障害, 感覚性運動失調 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。