アブストラクト
Title | 「最後は自宅で過ごしたい」 〜終末期肺がん患者の "がんと共生" する主体的な生活再構築に向けて〜 |
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Subtitle | 実践報告 |
Authors | 梶澤祥子1), 西谷厚1) |
Authors (kana) | |
Organization | 1)石川県済生会金沢病院 リハビリテーション部 |
Journal | 石川県作業療法学術雑誌 |
Volume | 30 |
Number | 1 |
Page | 56-58 |
Year/Month | 2021 / |
Article | 報告 |
Publisher | 石川県作業療法士会 |
Abstract | 要旨: 終末期においてその人らしい生活の支援は重要であり, その人らしさを考えたときに自宅で過ごすということは一つの目標となる. 今回, 作業療法士として, 終末期肺がん患者の"がんと共生"するために退院支援を行った. 症例の強い希望である「最後は自宅で過ごしたい」との想いに至るまでの葛藤や悩みを共有し, 作業療法では生活リズムを整え, 耐久性を向上させながら退院後に必要なサービスの提案や調整を多職種で行ったことで, 退院につなげることができた. 本症例を通し, 入院中から終末期をどのように過ごし, どのような最後を迎えたいか, 患者自身と十分に協議し, 具体的な退院支援を行う必要性を再認識した. |
Practice | 医療技術 |
Keywords | (最後は自宅で過ごしたい), 終末期, 退院支援 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 厚生労働省. がん対策推進基本計画. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183313.html (参照2021-09-20).
- 2) 沢田潤:がん患者の終末期における作業療法の実践. 作業療法ジャーナル 51:886-890,2017.
- 3) 国立がん研究センター がん情報サービス. http://ganjoho.jp/ (参照2021-09-26)
- 4) 島崎寛将. 緩和ケアを通じてみる作業療法の世界. 作業療法ジャーナル 51:882-885,2017.
- 5) 佐藤眞一, 権藤恭之. よくわかる高齢者心理学. 京都, ミネルヴァ書房, 2016,pp.128-129.