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アブストラクト

Title 意欲が消失した末期がん患者への外出を目指した多職種アプローチ
Subtitle 実践報告
Authors 蔦村駿希1), 合歓垣洸一1), 合歓垣紗耶香1), 柴田克之2)
Authors (kana)
Organization 1)医療法人和楽仁 芳珠記念病院, 2)金沢大学医薬保健研究域保健学系リハビリテーション科学領域
Journal 石川県作業療法学術雑誌
Volume 30
Number 1
Page 59-63
Year/Month 2021 /
Article 報告
Publisher 石川県作業療法士会
Abstract 要旨: 多発性骨髄腫の進行により日常生活動作(以下, ADL)能力が低下し, 精神状態も不安定となった事例に対して, 統一した関わりをもつために看護師や介護職と連携し密に情報・目標共有を行った. 行動目標は身体機能の維持に加えて, 日々の体調不良や病状に合わせながら, 可能な限り事例のニーズに対応し, 看護師や介護職と離床意欲が向上できるよう約2か月間介入した. 事例の目標であった自宅退院には至らなかったが, 終末期に外出する新たな目標を提示することで事例の僅かな残存したADL能力を改善することができ, 生活の質の向上にも寄与できた.
Practice 医療技術
Keywords がん患者, 目標共有, 多職種連携
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 厚生労働省. がん研究10か年戦略. 新たながん研究戦略. http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryo/kenkou/pdf/gan10y.pdf. (参照:2021-10-27)
  • 2) 酒井直樹. 病院において在宅への連携における終末期リハビリテーションの課題. 訪問リハビリテーション第5. 特集:終末期の訪問リハビリテーション:21,2015.
  • 3) 田尻寿子. 活動を維持するために:患者・家族の精神的苦痛への対応. Medical Rehabilitation 247:53-55,2020.
  • 4) 大森まいこ. 緩和ケアとQOL-リハビリテーション医療現場でどうアプローチするか-. 今後の課題:在宅療養中のがん患者に対するリハビリテーション診療. Medical Rehabilitation 247:83-84,2020.