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Title ベバシズマブ投与量と尿蛋白およびネフローゼ症候群の出現状況に関する調査
Subtitle 論文 【原著】
Authors 水上皓喜, 吉川明良, 妹尾啓司, 阪田安彦, 開浩一
Authors (kana)
Organization 地方独立行政法人 広島市立病院機構 広島市立広島市民病院 薬剤部
Journal 広島県病院薬剤師会誌
Volume 55
Number 2
Page 65-70
Year/Month 2020 / 5
Article 原著
Publisher 広島県病院薬剤師会
Abstract 「要旨」 抗VEGF抗体薬であるベバシズマブ(以下, BEV)は, 定期的な尿定性検査が推奨され ネフローゼ症候群の出現には注意が必要である. 今回, BEV投与量別での尿蛋白出現時期とネフローゼ症候群の出現状況について調査したので報告する. 2015年7月から2016年7月までに, 尿定性2+以上が検出された患者を対象とし, BEVを2.5mg/kg/週投与(以下, 2.5mg群)と5mg/kg/週投与(以下, 5mg群)に分けて後方視的に調査した. 結果, 尿定性2+以上が検出されたのは36例であり, 要したBEV投与回数の中央値は2.5mg群で13回, 5mg群では7回であった. また, 両群共にBEV累積投与量の増加に併せて急激な上昇を示す症例が認められた. ネフローゼ症候群は各群1例ずつで出現したが, BEVを中止することで速やかに累積投与量と随時尿蛋白とクレアチニン(以下, UPC)比は改善した. 以上より, BEV使用時にはUPC比の確認を行うことでネフローゼ症候群の出現について確認および対応することが重要と考える.
Practice 薬学
Keywords ベバシズマブ, 尿蛋白, 尿定性, UPC比, ネフローゼ症候群
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

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