アブストラクト
| Title | コロナ禍の面会制限は大腿骨転子部骨折患者の自宅退院を妨げる |
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| Subtitle | |
| Authors | 高橋響1,2), 奥村剛1), 平野優樹1), 田窪良太1), 二宮宗重1) |
| Authors (kana) | |
| Organization | 1)立川綜合病院 整形外科, 2)新潟県立新発田病院 整形外科 |
| Journal | 新潟整形外科研究会会誌 |
| Volume | 37 |
| Number | 1 |
| Page | 25-28 |
| Year/Month | 2021 / |
| Article | 報告 |
| Publisher | 新潟整形外科研究会 |
| Abstract | 「はじめに」大腿骨転子部骨折は術後のリハビリテーション介入, 退院支援への関わりが多い疾患である. 先行研究では大腿骨転子部骨折患者の自宅復帰率に関与する因子として年齢, 認知機能, 術前歩行能力, 術後歩行能力が報告されている. 2020年1月15日に本邦で新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) が初めて報告されて以降, 感染者数は増加の一途をたどった. 多くの医療施設が院内感染予防のために面会制限を導入した. 立川綜合病院も原則面会禁止とし, 一部の親族のみに限定的に面会を許可した (入院時・手術日・退院時のみ). 面会制限がある中では, 家人がリハビリテーションによる歩行能力の回復過程を確認する機会が失われる. 大腿骨転子部骨折患者において, 面会制限が退院先に影響を及ぼすか検討した報告はない. コロナ禍における面会制限が大腿骨転子部骨折患者の退院先に関与するか検討することを研究の目的とした. |
| Practice | 臨床医学：外科系 |
| Keywords | 大腿骨転子部骨折 (femoral trochanteric fractures), コロナ禍 (COVID-19 pandemic), 面会制限 (Visitation restrictions) |
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参考文献
- 1) 文聖現, 上田哲也, 野村日呂美, ほか. 大腿骨近位部骨折手術後患者の方向性早期決定に関与する因子の検討. 理学療法学会 2020; 35: 667-72.
- 2) Kandori K, Okada Y, Ishii W, et al. Association between visitation restriction during the COVID-19 pandemic and delirium incidence among emergency admission patients: a single-center retrospective observational cohort study in Japan. Journal of Intensive Care 2020; 8: 1-9.
- 3) 森田喜久子. COVID-19を理解するための基本的用語解説. 臨床雑誌内科 2021; 127: 29-32.
- 4) 中本啓太郎. 医療機器とエアロゾル感染のリスク. 臨床雑誌内科 2021; 127: 115-9.
- 5) 田中寿人, 小峰光徳, 秋山菜奈絵, 超高齢者の大腿骨頸部骨折術後譫妄予防としての酸素化療法. 整形外科と災害外科 2009; 58: 47-8.
