アブストラクト
Title | アルツハイマー型認知症高齢者が示した行動・心理症状に対する看護 本人の思いを受けとめ, 心地よく過ごせる時間を増やす関わりとその成果 |
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Subtitle | 特集2 「認知症看護認定看護師が行う看護実践」 |
Authors | 北埜さつき |
Authors (kana) | |
Organization | 秋田県立リハビリテーション・精神医療センター |
Journal | 老年看護学 |
Volume | 24 |
Number | 2 |
Page | 40-43 |
Year/Month | 2020 / 1 |
Article | 報告 |
Publisher | 日本老年看護学会 |
Abstract | 「抄録」すべてのBPSD(認知症の行動・心理症状)を緩和させるケア方法が示されていない昨今, 1つひとつの事例の積み重ねが, 認知症をもつ本人や家族, そしてケアするスタッフのQOL(生活の質)向上につながり, ひいては認知ケアの質の向上に寄与できると考えた. 今回, 入院時にはBPSDが顕著であったが, 本人の思いを受けとめ, 心地よく過ごせる時間を増やす関わりをケアに導入した結果, BPSDが緩和した高齢のアルツハイマー型認知症患者について振り返った. 患者の心地よさに焦点を当てて考えることが患者の思いを読み解くヒントになること, 心地よく過ごすためにはどうしたらよいかを考えることから, アプローチの手がかりが得られることがわかった. BPSDを示している患者に対して, 一見遠回りに感じられるケアであるかもしれないが, 患者の思いに寄り添い, 心地よく過ごせるような関わりが有効な場合があるという示唆を得た. |
Practice | 看護学 |
Keywords | アルツハイマー型認知症, 認知症の行動・心理症状, 生活の質, 心地よさ |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 福田耕嗣, 服部英幸(2013) : 特集 認知症治療の最前線 ; 包括的ケアを踏まえた新しい治療戦略, 非薬物療法と啓発活動「BPSD初期対応ガイドライン」と期待される効果, Geriatric Medicine(老年医学), 51(1), 27-30.
- 内閣府(2018) : 平成30年版高齢社会白書, 2, 日経印刷, 東京.
- 「認知症疾患診療ガイドライン」作成委員会編(2017) : 認知症疾患診療ガイドライン2017, 56, 医学書院, 東京.
- 佐々木英忠, 藤井昌彦(2015) : 認知機能と情動機能, 日本老年医学会雑誌, 52(2), 100-101.