アブストラクト
Title | 心不全薬物療法に関する薬剤師の認知度に対するアンケート調査 |
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Subtitle | 研究助成金 |
Authors | 西村知晃*1, 柴田啓智*1, 田上治美*1 |
Authors (kana) | |
Organization | *1済生会熊本病院薬剤部 |
Journal | 九州薬学会雑誌 |
Volume | |
Number | 78 |
Page | 123-128 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 九州山口薬学会 |
Abstract | 心不全患者は増加の一途をたどり, 多職種での対応が必要となる. 心不全の薬物療法は急性・慢性心不全診療ガイドライン2017(以下, ガイドライン)によって定められているが, 薬剤師が処方せんなどから得られた情報を基に, 患者が心不全であることを認識し, 適切な服薬指導を実施できているかは明らかではない. そこで本研究では, 薬剤師を対象にアンケートを実施し, 心不全に対する薬物療法の理解と心不全患者を認識するための情報収集の方法について調査を行った. 122名の薬剤師にアンケート調査を実施した結果, ガイドラインに記載されている心不全患者への投与が求められる薬剤を全て回答できた薬剤師は25%であった. 病院薬剤師からは心不全患者を認識するための情報には心室性ナトリウム利尿ペプチドが挙げられた一方で, 薬局薬剤師では適切な情報が入手できないなどの課題が明らかとなった. 本調査の結果から, 薬剤師は心不全に対する知識の習得と, 心不全患者を認識するための効果的な連携が必要であることが示唆された. |
Practice | 薬学 |
Keywords | 心不全, 薬薬連携, 急性・慢性心不全診療ガイドライン, 薬剤師教育 |
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