アブストラクト
| Title | 熱性けいれん (熱性発作) 診療ガイドライン2023改訂のポイント |
|---|---|
| Subtitle | 研究と臨床 |
| Authors | 吉田登 |
| Authors (kana) | |
| Organization | 順天堂大学医学部附属練馬病院 小児科, 熱性けいれん診療ガイドライン改定ワーキンググループ |
| Journal | 東京小児科医会報 |
| Volume | 42 |
| Number | 2 |
| Page | 70-75 |
| Year/Month | 2024 / 3 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 東京小児科医会 |
| Abstract | 「はじめに」 熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン(ガイドライン2023)が2023年, 約8年ぶりに改訂された. 熱性発作は小児期にみられる最も一般的な神経疾患で, 一般小児科外来診療において日常的に経験する. クリニカルクエスチョン(CQ)により, 小児神経学を専門としない医師にもわかりやすい内容になっている. 本稿では, ガイドライン2023で改訂された点及び熱性発作診療において特に重要と考える点について解説する. 「日本小児神経学会関連ガイドライン」 2023年に日本小児神経学会が監修した関連ガイドラインが改訂された. 小児てんかん重積状態・けいれん重積状態治療ガイドライン, 小児急性脳症診療ガイドラインである. 急性期対応や鑑別疾患につきこれらの関連ガイドラインが参考になるのでここで触れる. 急性脳症ガイドラインでは症候群分類としてけいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD), 可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎・脳症(MERS), 急性壊死性脳症(ANE)などが挙げられており, 症候群により予後が異なることが示されている. |
| Practice | 臨床医学：内科系 |
| Keywords |
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参考文献
- 1) 日本小児神経学会 (監修). 熱性けいれん (熱性発作) 診療ガイドライン2023. 診断と治療社 (2022).
- 2) 日本小児神経学会 (監修), 小児てんかん重積状態・けいれん重積状態治療ガイドライン2023. 診断と治療社 (2023).
- 3) 日本小児神経学会 (監修), 小児急性脳症診療ガイドライン2023. 診断と治療社 (2022).
- 4) Gencpinar P, Yavuz H, Bozkurt O, Haspolat S, Duman O. The risk of subsequent epilepsy in children with febrile seizure after 5 years of age. Seizure 53:62-65 (2017).
- 5) 吉川秀人, 山崎佐和子. 小児けいれん重積症に対するミダゾラム静注療法の検討. てんかん研 22:180-185 (2004).
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- 6) Nelson KB, Ellenberg JH. Predictors of epilepsy in children who have experienced febrile seizure. N Engl J Med 295:1029-1033 (1976).
- 7) 福山幸夫, 関亨, 大塚親哉, 三浦寿男, 原美智子. 熱性けいれんの指導ガイドライン. 小児臨 49:207-215 (1996).
- 8) Proposal for revised clinical and electroencephalographic classification of epileptic seizures. From the Commission on Classification and Terminology of the International League Against Epilepsy. Epilepsia 22:489-501 (1981).
- 9) Berkovic SF, Harkin L, McMahon JM, et al. De-novo mutations of the sodium channel gene SCN 1 A in alleged vaccine encephalopathy:a retrospective study. Lancet Neurol 5:488-492 (2006).
- 10) Wirrell EC, Hood V, Knupp KG, et al. International consensus on diagnosis and management of Dravet syndrome. Epilepsia 63:1761-1777 (2022).
