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アブストラクト

Title 聴覚刺激が作業効率に与える影響 〜質の高い音環境に関する調査〜
Subtitle 平成25年度 優秀卒業研究論文
Authors 嶋吉晃宏, 石川健二1)
Authors (kana)
Organization 大阪河崎リハビリテーション大学 作業療法学専攻, 1)指導教員
Journal 大阪河崎リハビリテーション大学紀要
Volume 9
Number 2
Page 163-168
Year/Month 2015 / 3
Article 報告
Publisher 大阪河崎リハビリテーション大学
Abstract 「要約:」本研究では本学学生29名の被験者を対象に無音(耳栓使用), 波音(自然録音), 自由曲(対象者が普段から聞いている曲)の3つの音環境下にて, 数字抹消試験(D-CAT)を各1分間, 実施し, 検査結果の作業数, 見落とし数からそれぞれの音環境下での注意機能に及ぼす影響について検討した. 音環境(自由曲)の作業量から音環境(無音)の作業量の差を出し, 音環境に影響されやすい群と無音環境に適応しやすい群との2群に分け, その2群の作業量偏差値について, 関連2群t検定により分析したところ, 音環境に影響されやすい群では無音と波音・自由曲においてそれぞれ有意な差が得られた. しかし, 無音環境に適応しやすい群ではそれぞれ有意差はみられなかった. 一方, 見落とし偏差値からみると音環境に影響されやすい群では有意に見落とし数が増加しており, 無音環境に適応しやすい群では変化が見られなかった. この結果から, 作業遂行に適した環境とは, なかには音刺激により向上する者もいたが, 比較的見落としの少ない正確性を要求される作業においては無音状態であることが示唆された.
Practice 医療技術
Keywords 音環境, 個人差, 注意機能
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 谷口葉月 BGMの効果及び問題点の研究 -知的作業を中心に- 兵庫教育大学学位論文 1996.
  • 2) 小柳武和 音環境のイメージ 茨城大学卒業論文 1994.
  • 3) 南川豪 音楽が作業効率に与える影響について 大阪河崎リハビリテーション大学卒業論文 2009.
  • 4) 富川正利, 越川房子 音楽が加算作業に与える影響 日本心理学会第62回大会紀要 1998.