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アブストラクト

Title 早産・極低出生体重児と家族の愛着形成を支援する看護
Subtitle
Authors 北野樹里
Authors (kana)
Organization 川崎市立川崎病院 8階西病棟
Journal 事例研究集録
Volume
Number 22nd
Page 5-7
Year/Month 2019 /
Article 報告
Publisher 川崎市立川崎病院
Abstract 「I はじめに」当院では経膣分娩は生後1日目, 帝王切開は生後2日目から母児同室を行っている. 「出生後すぐに母親と子どもを一緒にすることは, 母子間に一度に多くの相互作用を発生させ, 両者を精神的に結び付け, さらに母子間の愛着が発展することを保証していく. 」とM. H. クラウスとJ. H. ケネルは述べている. しかし, 何らかの理由によってNICUに入院・治療を受ける患児の場合は, 出生後すぐに家族との分離状態となる. 今回対象の児は, 早産・極低出生体重児のためNICUへ入院となった. 愛着形成を阻害する因子として, 長期入院や早期から家族と分離状態となったこと, また同胞がいるため長時間の両親の面会は困難なことが挙げられた. 限られた面会時間の中で有効な愛着形成を促したいと考え, ケアの工夫を行い, 家族と児の時間を大切にした自身の看護の振り返りを報告する.
Practice 看護学
Keywords 早産, 低出生体重児, 家族, 愛着形成, NICU
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) M. H. クラウス, J. H. ケネル, P. H. クラウス : 親と子のきずなはどうつくられるか. 医学書院, p240-246, 2001.
  • 2) 斉藤百合香ら : NICU内での交換ノートの有効性〜母親の想いを看護に活かすために〜, 日本看護学会論文集, 小児看護 36, p74-76, 2005.
  • 3) 藤本栄子ら : 極低出生体重児の母子関係と看護援助, 日本新生児学会誌, Vol6, No. 1, 1999.
  • 4) 小澤美和ら : 小児がん患児のきょうだいにおける心理的問題の検討, 日本小児学会誌, 111(7), p847-854, 2007.
  • 5) 原田真由美 : 極低出生体重児の母親の愛着形成過程とその関連要因, 日本新生児看護学会誌, Vol8, No. 1, 2001.
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  • 1) 宮脇知佳 : NICUにおける分離状態にある母子へのケア, 事例研究収録, 12th号, p26-29, 2009.
  • 2) 渡辺とよ子 : カンガルーケア対象と方法 3号, p399-404, 2002.
  • 3) 手島成美ら : 周産母子センターにおける患者家族と看護師との「交換ノート」の活用促進にむけての検討, p90-92, 2010.
  • 4) 黒川麻里 : NICU看護師が行っている低出生体重児の親への退院後の生活に向けた支援, 小児保健研究, 第76巻, 第6号, p630-634, 2017.
  • 5) 安藤晴美 : 親子関係形成に向けての面会に関するNICU看護師の思い, YamanashiNursingJournal, Vol. 1. 4, No. 2, p47-57, 2006.