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アブストラクト

Title 認知症高齢患者との関わりを通して学んだこと 〜せん妄症状に対する看護について〜
Subtitle
Authors 中川琴音
Authors (kana)
Organization 川崎市立川崎病院 14階北病棟
Journal 事例研究集録
Volume
Number 22nd
Page 15-17
Year/Month 2019 /
Article 報告
Publisher 川崎市立川崎病院
Abstract 「I はじめに」厚生労働省の2015年1月の発表によれば, 日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人, 65歳以上の高齢者の約7人に1人と推計されている. 2025年には高齢者の約5人に1人が認知症となると言われている. 当院にも多くの認知症患者が入院されているが, 環境の変化に中々対応することが出来ず, せん妄や見当識障害を起こす様子が見られる. 外傷性くも膜下出血にて緊急入院されたA氏にはアルツハイマー型認知症があり, 入院後夜間せん妄, 見当識障害が生じていた. 救急救命センター病棟から一般床へ転床された際, A氏は「ここは何処だ. 」と大声を上げながら興奮された. また, 夜間不眠・不穏時の頓用薬を使用する頻度が高く, 日中の傾眠傾向が見られた. これらの様子から, 私はA氏に対しどのように接すれば良いのか分からず戸惑ってしまった. その後, 他看護師と情報共有を行い, 看護計画を立案した上で, A氏へ昼夜逆転のリスクに対する看護, また見当識障害に対する関わりをそれぞれ行ったところ, 徐々に不眠・不穏時の頓用薬を使用することなく, 夜間睡眠を取れるようになったと共に, 1日を通して穏やかに過ごすことが出来るようになった.
Practice 看護学
Keywords 認知症, せん妄, 見当識障害
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

  • 1) 粟生田友子 : 4. 高齢者せん妄のケア, 日本老年医学会雑誌, 51巻5号, 2014年9月, 2019年9月15日閲覧, https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/clinical_practice_51_5_436.pdf.
  • 2) 中村陽子 : 重病下の認知症高齢者のせん妄に関する病院看護師の意識福井大学医学部研究雑誌, 第15巻第1号, 2015年, 2019年9月15日閲覧, https://core.ac.uk/download/pdf/61363930.pdf.
  • 1) 増田正次 : 高齢者の難聴, 日本老年医学会雑誌, 51巻1号, 2014年1月, 2019年9月18日閲覧, jpn-geriat-soc.or.jp.
  • 2) 認知症フォーラム. COM : 2019年11月14日閲覧 https://www.ninchisho-forum.com/knowledge/kurashi/003.html.