アブストラクト
Title | 心不全を繰り返す後期高齢患者とその家族に対する生活指導 〜心不全患者に対する栄養指導を通して〜 |
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Subtitle | |
Authors | 渡部唯 |
Authors (kana) | |
Organization | 川崎市立川崎病院 13階北病棟 |
Journal | 事例研究集録 |
Volume | |
Number | 23rd |
Page | 120-123 |
Year/Month | 2020 / |
Article | 報告 |
Publisher | 川崎市立川崎病院 |
Abstract | 「I はじめに」 超高齢社会に向けて65歳以上の慢性心不全患者の数は, 高齢化を背景に今後も増加すると予測されている. 慢性心不全の治療は, 薬物療法に加え, 生活習慣の管理が重要となる. そのため, 「治療においては患者の自己管理が重要な役割を果たし, 自己管理能力を向上されることにより, 生命予後やQOLの改善が期待できるとされている. しかし, 慢性心不全患者の約40%は1年以内に再入院をしており, 症状悪化を防止するための自己管理が行えていないことが課題となっている. 」心不全を悪化させないためには生活習慣の改善が必要となるが, 習慣とは長年の間に繰り返して身につけた行動様式であり, 努力や犠牲を伴うため, 行動変容につなげることは容易ではない. 今回, 慢性心不全で入退院を繰り返している後期高齢患者を受け持った. 心不全増悪の原因の1つとして食事管理不足があり, 自宅での食事管理を見直し, 患者と相談し退院後は宅配食を利用する方針となった. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 心不全, 後期高齢者, 生活指導 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 松木くるみ, 今井多喜子, 高瀬美由紀 : 慢性心不全患者が直面する自己管理上の課題, 日職災医誌, 67巻, p199-205, 2019年
- 2) 山田沙央理, 土橋卓也 : 活動の場6)減塩指導における高血圧・循環器予防チーム医療, 血圧, p62-65, 2017年
- 3) 松木柚香 : 循環器病棟における心不全・虚血性心疾患患者への栄養指導, 仙台市立病院医誌 39, p91-96, 2019年
- 4) 光岡明子, 平田弘美 : 後期高齢期にあるNYHA I~II度の慢性心不全患者の自己管理継続の要因, 日本看護学研究17号, p1-14, 2019年
- 5) 石原俊一 : 心疾患患者・家族のストレス, ストレス学研究32号, p10-17, 2017