アブストラクト
Title | 回腸導管造設術を行った患者のストーマ受容について 〜ボディーイメージの変化を伴う患者と看護師との関わりについて〜 |
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Subtitle | |
Authors | 糟谷保華 |
Authors (kana) | |
Organization | 川崎市立川崎病院 12階北病棟 |
Journal | 事例研究集録 |
Volume | |
Number | 23rd |
Page | 136-139 |
Year/Month | 2020 / |
Article | 報告 |
Publisher | 川崎市立川崎病院 |
Abstract | 「I はじめに」 ストーマ造設患者は, 術後に排泄の経路が変わることでボディーイメージの変化が生じ, 自己の変化に対する心理的葛藤を抱えやすい. また, 原疾患や手術に対する不安, ボディーイメージの変化や社会復帰への不安, 恐怖を持つことが多い. そのため, ストーマ造設患者には, ストーマケアの手技獲得だけでなく, 心理面でのサポートが重要である. 今回, 私が受け持った患者は, 60代で仕事をされている男性. 回腸導管造設術を行い, ストーマでの生活を送ることになった. 私は, 看護目標として, 『ストーマ装具交換手技を獲得する』とあげていたが, A氏は術後1週間, ストーマを見ることができなかった. そこで, ストーマを受容することが最優先だと考え, 目標を#1ストーマを見ることができるようになるに変更した. その後も, 患者の状況に応じて看護目標を変更し, 介入することによってA氏はストーマを受容でき, さらにストーマ装具交換手技を獲得することができた. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 看護目標, ストーマ受容 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 青山亜依, 福原隆子 : 患者の疾病受容過程を支える看護を考える フィンクの危機モデルを用いて, 岐阜看護研究会, p22, 2012.
- 2) 猪俣えりか, 黒田寿美恵 : 自排尿型代用膀胱造設術を受けた膀胱がん患者の術後1年間のボディーイメージ, 日排尿会誌, p323, 2016
- 3) 紺家千津子, 遠藤瑞穂, 須釜淳子 : 情報通信技術の活用でストーマ周囲皮膚障害ケアの質向上を図る, 看護理工, p16, 2017
- 4) 青山亜依, 福原隆子 : 患者の疾病受容過程を支える看護を考える フィンクの危機モデルを用いて, 岐阜看護研究会, p2, 2012.
- 5) 砂田有貴子 : 回腸導管術後患者のボディーイメージの受容に対する看護とは〜フィンクの危機モデルを用いて考察する〜, 川崎市立川崎病院, p41, 2012
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- 6) 藤田佳子 : オストメイトのストーマ受容に関する和文献の検討, 日本赤十字広島看護大学, p88-89, 2006
- 7) 渡邊愛 : ストーマ造設から受け入れまでの看護介入〜フィンクの危機理論を用いた分析〜, 川崎病院, p169, 2004
- 8) 添嶋聡子, 森山美知子, 中野真寿美 : オストメイトのストーマ受容度とセルフケア状況およびストーマ受容影響要因との関連性, 広大保健学ジャーナル, p9, 2006
- 9) 丹澤洋子 : 看護診断「膀胱がん-尿路変更術を受けた患者の看護診断-」, ナーシングカレッジ, p55, 1998
- 1) 砂田有貴子 : 回腸導管術後患者のボディーイメージの受容に対する看護とは〜フィンクの危機モデルを用いて考察する〜, 川崎市立川崎病院, p39-41, 2012
- 2) アルケア株式会社(2015), ストーマ術前・術後ケア ストーマ造設患者の心の変化, 2020年8月20日閲覧 https://www.almediaweb.jp/stomacare/medical/contents/care/005.html