アブストラクト
Title | 認知症患者の安全と尊厳を両立した看護のあり方 |
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Subtitle | 第24回 事例研究集録 |
Authors | 日野原菜央 |
Authors (kana) | |
Organization | 川崎市立川崎病院 11階南病棟 |
Journal | 事例研究集録 |
Volume | |
Number | 24th |
Page | 173-175 |
Year/Month | 2021 / |
Article | 報告 |
Publisher | 川崎市立川崎病院 |
Abstract | 「I はじめに」医療現場において, 身体抑制を行うべきではないいう認識が一般的になっている. 日向らが行った全国の一般病棟を対象とした身体拘束の調査では, 「認知症疑いのある入院患者の44.5%に対して何らかの身体拘束が実施されており, 身体拘束を減少させるには個人の意識のみでなく組織文化を変革し, 病院全体で現場実践を支える取り組みが必要である. 」と述べている. 医療現場では, 認知症患者などには安全が守れずやむを得ず抑制具を使用してしまう場面が多くみられる. 私は, アルツハイマー型認知症が既往にあり, 興奮や暴力でケアが困難であったA氏を受け持った. ケアが有効に行えないことや, A氏の安全が守れないという点で, 身体抑制を行っていた. A氏は無事に退院することができ, 安全は守られたがA氏の尊厳は守られていたのか疑問に感じた. この事例を振り返り, 今後の看護に活かしていきたい. |
Practice | 看護学 |
Keywords | 認知症, 身体抑制, 安全, 尊厳, 看護 |
- 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。
参考文献
- 1) 日向園恵:本人の尊厳と自律尊重の視点で考える身体拘束をしない看護, p66,2020年
- 2) 石川容子:進行期の認知症と終末期医療, 進行期の認知症患者の安全確保と身体拘束をしないケア, p1280-1286,2020年
- 3) 佐藤晶子:高齢者の「尊厳」と「安全」を守る〜急性期病院における身体拘束ゼロ病棟達成の取り組み〜老年看護学, 第24号, p25-31,2019年
- 1) 石岡, 浩営:認知症患者の身体抑制に対する看護師の意識の変化〜ユマニチュードを用いて〜青森県看護学会誌, 49号,p24-25,2020年
- 2) 本田美和子:優しさを伝えるケア技術〜ユマニチュード〜心医学, p692-697,2016年