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アブストラクト

Title 橈骨遠位端骨折診療のpitfall
Subtitle 第95回日本整形外科学会学術総会 教育研修講座
Authors 若林良明
Authors (kana)
Organization 横浜市立みなと赤十字病院手外科・上肢外傷整形外科
Journal 日本整形外科学会雑誌
Volume 97
Number 5
Page 437-443
Year/Month 2023 / 5
Article 報告
Publisher 日本整形外科学会
Abstract 「要旨」橈骨遠位端骨折の診療は治療体系が標準化され, 安定した治療成績が得られるようになったが, 診療の経過中に突発的に生じたり, 見過ごされたりする合併症・pitfallが存在し, それらを早期に発見・診断し適切に対応することも標準的な医療の1つと言える. 主として転位がほとんどない例の保存治療中に生じる長母指伸筋腱断裂, 舟状骨骨折・TFCC (triangular fibrocartilage complex) 損傷などの隣接組織損傷の潜在, 正中・尺骨・橈骨神経の神経麻痺発生などが挙げられ, 特に舟状骨骨折や尺骨神経麻痺などの合併率は, これまで報告されていたものよりも高い可能性がある. また, 中高齢者の橈骨遠位端骨折は二次性骨折を起こすリスクが高いため, 橈骨遠位端骨折の担当医は骨折連鎖の「初療医」として, 多職種連携, 地域連携で骨粗鬆症の評価・治療・治療継続にチーム医療で臨む体制を整えて, 二次性骨折のリスク低減に努める必要がある.
Practice 臨床医学:外科系
Keywords Distal radius fracture (橈骨遠位端骨折), Rupture of the extensor pollicis longus tendon (長母指伸筋腱断裂), Scaphoid fracture (舟状骨骨折), Ulnar nerve palsy (尺骨神経麻痺), Osteoporosis (骨粗鬆症)
  • 全文ダウンロード: 従量制、基本料金制の方共に770円(税込) です。

参考文献

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