アブストラクト
Title | 外反母趾の三次元的な病態と矯正 |
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Subtitle | 第96回日本整形外科学会学術総会 教育研修講座 |
Authors | 窪田誠, 木村正, 斎藤充 |
Authors (kana) | |
Organization | 東京慈恵会医科大学整形外科学講座 |
Journal | 日本整形外科学会雑誌 |
Volume | 98 |
Number | 5 |
Page | 395-405 |
Year/Month | 2024 / |
Article | 報告 |
Publisher | 日本整形外科学会 |
Abstract | 「要旨」外反母趾では, 「母趾が外反」しているだけではなく, 第1中足骨の内反, 扁平足, 開張足, 内側支持機構の弛緩, 母趾の回内, 種子骨の偏位などが, 相互に影響し合って複雑な病態を呈している. このような変化は三次元的なもので, 筆者らは治療においても三次元的に取り組む必要があると考えている. 変形矯正のために留意すべき点として, 第1-2中足骨間角や母趾列回旋の矯正が重視されているが, 変形が進行した症例では足部アーチの再現, すなわち矢状面のリアライメントも重要なポイントであると考えている. Lapidus変法は第1中足骨内反の中心で矯正し, すべての方向のアラインメント不良を強力に修正できるため, 重度外反母趾への期待が大きい. 構造の三次元的な修正によって, 外反母趾変形を再発させようとする力を取り除くことができ, 母趾球部での支持性, 関節可動域, 筋力, 第2・3趾の問題などにも良い影響を与える. |
Practice | 臨床医学:外科系 |
Keywords | Hallux valgus(外反母趾), Three-dimentional pathophysiology(三次元的病態), Lapidus method(Lapidus法), Windlass mechanism(ウィンドラス機構) |
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