アブストラクト
| Title | 術直後の床上安静期における認知症高齢者のケアに対する看護師の困難感 |
|---|---|
| Subtitle | 研究報告 |
| Authors | 渡邊美保*1, 花田麻由美*2, 塩見理香*3, 竹崎久美子*3 |
| Authors (kana) | |
| Organization | *1第一薬科大学看護学部, *2NPO法人もりの家, *3高知県立大学看護学部 |
| Journal | 高知女子大学看護学会誌 |
| Volume | 47 |
| Number | 1 |
| Page | 51-59 |
| Year/Month | 2021 / 12 |
| Article | 報告 |
| Publisher | 高知女子大学看護学会 |
| Abstract | 「要約」本研究の目的は, 術直後の床上安静期において急性期病院に勤務する看護師が認知症高齢者のケアに対し, どのような困難感を抱いているか明らかにすることである. 看護師10名を対象にフォーカス・グループ・インタビューを実施した. 得られた結果は質的帰納的に分析した. その結果, 4つの大カテゴリーが抽出された. 看護師は, 事前情報がなく, 術後の患者の変化に困惑していた. その中で, センサー類やテープ固定を工夫するも, 予防策が効を奏さないことに【対応方法への苦慮】を感じていた. また, 抑制に抵抗を抱くあまり, 抑制のタイミングを逸し, ルート類の自己抜去や転倒に直面し後悔の念に駆られ【安全と負担を強いることへのジレンマ】が生じていた. さらに, スタッフ1 人が掛かりきりになることに【他患への気兼ね】を感じ, 医師や家族にも協力が得られず【協力体制の限界】を感じていた. 今後, 術直後の床上安静期にある認知症高齢者のケアについて, 具体的対応手段を明らかにしていく必要がある. |
| Practice | 看護学 |
| Keywords | 認知症高齢者, 床上安静期, 術後, 困難感 |
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参考文献
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- 神谷美保,鈴木みずえ(2021):中小規模病院に勤務する看護職の認知症高齢者に対する看護実践と看護実践の卓越性の関係,日本早期認知症学会誌, 14(1), 46-54.
- 片井美菜子,長田久雄(2014):認知症高齢者ケアにおける一般病院看護師の困難の実態,日本早期認知症学会誌, 7(1), 72-79.
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- 小山尚美,渡邊裕子,流石ゆり子(2021):急性期病院における認知症ケアの質向上に向けた組織づくりの現状と課題 中堅看護師・中間看護管理者を対象とした質問紙調査より, 山梨県立大学看護学部・看護学研究科研究ジャーナル, 7(1), 15-24.
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- 湯浅美千代(2017):【急性期病院における認知症高齢者の看護実践を考える】急性期病院における認知症高齢者に関わる看護の課題,老年看護学, 22(1), 10-13.
