| Abstract |
【虫垂炎】「サマリー」「1 感染臓器」 : 虫垂. 穿孔すると腹膜に波及 (限局性, 汎発性腹膜炎や腹腔内膿瘍) 「2 想定する微生物」 : 大腸菌, 嫌気性菌などの腸内細菌, 緑膿菌など 「3 提出すべき検査」 : 腹部エコー, 血液検査. 状況によって腹部造影CT 「4 経験的治療」 : 併用ではセフォタキシム (またはセフトリアキソン) +メトロニダゾール, 単剤ではセフメタゾール, ピペラシリン/タゾバクタム, メロペネムなど. 外科的な適応があれば虫垂切除術 「5 標的治療」 : (4) と同じ (通常, 原因菌は特定できない) 「6 治療効果判定」 : 腹部所見, 全身状態から判断する 「7 Oral switch」 : 穿孔のない虫垂炎では不要 「8 治療期間」 : 1日 (抗菌薬投与期間)【胆道感染症 胆管炎・胆嚢炎 (胆道閉鎖症術後の上行性胆管炎を含む) 】「サマリー」「1 感染臓器」 : 胆嚢, 胆管 「2 想定する微生物」 : 大腸菌などの腸内細菌, 嫌気性菌 「3 提出すべき検査」 : 血液培養, 胆道ドレナージが行われるなら胆汁培養 「4 経験的治療」 : セフメタゾール, セフォタキシム+メトロニダゾール, ピペラシリン/タゾバクタム, メロペネムなど 「5 標的治療」 : (培養陽性率は低く, 経験的治療から変更できないことが多い) 「6 治療効果判定」 : 症状の改善, 検査値の改善 「7 内服抗菌薬への変更」 : 可能 「8 治療期間」 : 4〜7日, または14〜21日 (解説を参照) 【急性膵炎】「サマリー」「1 感染臓器」 : 膵臓 「2 想定する微生物」 : 通常は感染性ではない. 感染性ならウイルス, マイコプラズマなど. 免疫不全患者ではクリプトスポリジウムなど 「3 提出すべき検査」 : 血液検査, 腹部エコー. 必要に応じて腹部CT, MRCPなど 「4 経験的治療」 : 通常は抗菌薬の適応なし 「5 標的治療」 : 同上 「6 治療効果判定」 : 症状, 検査データ, および画像所見の改善 「7 内服抗菌薬への変更」 : 適応ではない 「8 治療期間」 : 同上 |
